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ルアー

【最強のブレーデッドジグ】ジャックハンマー完全マニュアル【保存版】

皆さんこんにちは!

埼玉バス釣り人のウォーカーです。

さて今回は、多くのバサーに愛されているエバーグリーンのブレーデッドジグ『ジャックハンマー』の記事です。

ジャックハンマーは筆者も個人的に大好きなルアーでこれまで数多くのバスを釣らせてもらっている思い入れのあるルアーなんです。

実釣能力は筆者が書かなくても皆さんご存知かと思いますが、筆者自身もよりジャックハンマーについての理解を深めたいのと、まだジャックハンマーを使った事がないという方に是非ジャックハンマーを使ってみようと思うきっかけになればという思いから本記事を書きたいと思いました。

ジャックハンマーが誕生したエピソード、ジャックハンマーに籠められたコダワリ、そしてオススメのトレーラーをご紹介します。ジャックハンマー完全マニュアルとして是非ご活用下さい。

筆者
筆者
何やっても釣れなかったのに、ジャックハンマーに替えたらすぐに釣れた事もあるよ!!

それではどーぞ♪

ジャックハンマーのプロローグ

開発者の二人

まずはジャックハンマーの生みの親についてご紹介したいと思います。

YOUTUBEより引用

一人目は「清水盛三」氏です。日本国内やアメリカのトーナメントでも華々しい結果を残しつつ、国内ではMo-DoブランドからDゾーンを代表とする名作の数々を輩出。2018年を最後にツアー生活にピリオドを打ち、活躍の場を日本国内へと移しています。

YOUTUBEより引用

二人目は「ブレット・ハイト」氏です。米国ツアープロで清水盛三氏とは、2000年代初頭の西海岸ツアー中から知る仲で、20年来の盟友。ブレーデッドジグの使い手として広く知られている。今なお最前線で結果を出し続けている。

清水盛三氏のモノ造りの拘り

90年代に華々しい戦績を残した後、約20年に渡る全米ツアー参戦で数々の偉業を果たし、2018年に凱旋帰国した清水盛三氏。その間、作り上げてきた名作ルアーは数多存在する。誰もが知っている「Dゾーン」や「ワイルドハンチ」「フェイス」「シャワーブローズ」など、一度は釣具屋で手にした事があるのではないでしょうか。

「作るなら可能な限り、一生使い続けられる道具を作りたいという気持ちが常にある。だから、僕が関わるルアーって、大概の年月がかかるんですわ。」

「正直、どんなルアーでもバスは釣れる。でも10匹釣れるモノと1匹しか釣れへんモノとではその差はあきらかにある。僕のルアー作りは【釣れるからOK】はない。だから最低でも3年は必要。」

もちろんジャックハンマーも3年を越す長い歳月を経て完成。そしてリリースへ至りました。

「いつも最終的な答えは魚に聞く、コレは絶対でジャックハンマーも然り。ましてやこのルアーは『最強のヤツ』とタッグ組んで作ってるからさ。釣れへんルアーが出来るはずない。」

『最強のヤツ』の存在

「ブレット・ハイトがいなかったら、僕はジャックハンマーを作っていなかった。実際彼から相談を受けた当初は頑なに作るのを渋ってたからね。」

ブレット・ハイト氏は全米ツアープロで「ミスターブレーデッドジグ」の愛称で知られるその人だ。

「当時、ブレーデッドジグは一部の選手がウィードレイクのシークレットベイトとして使っていたのを知って探し回って2個だけ手に入れることが出来たんだけど、見た目と釣れっぷりにヤバイルアーだと衝撃を受けた。」

「ブレーデッドジグはアタリとハズレがはっきりしていた。色々と使いこんで釣っていくうちに構造から仕組みまで理解できるようになり「どんなモノが釣れるのか」がパッケージを見ただけで分かるようになっていた。」

しかし自分が使っているアタリルアーのストックが日に日に減っていくのに対して入手困難になっていくジレンマとの戦いでもあった。

「実はブレットとはチームメイトということもあって当時から連絡は取り合っていたんだけど、彼も実は僕が選ぶモノと同じタイプのアタリルアーを持っていてね。『自分のストックも少なくなってきたし、どうだ一緒に作らないか?』って。」

「それから顔を合わせれば言うようになり、誘いの電話もしょっちゅうかかって来た。彼は『もっとクオリティの高いルアーが俺たちなら絶対作れるハズだ』と」

ブレット氏のこれでもかという説得に最終的に首を縦に振った清水盛三氏。いよいよ二人による神ルアーの開発が始まったのである。

全てのトータルバランス

YOUTUBEより引用

清水盛三氏がブレット氏の熱烈オファーを引き受けたのには大きな理由があった。

「なぜなら僕と同じ「赤い竿」を使用していた。リールもラインも一緒。何だったらボートまで一緒で、お互いに手の中に持っている感覚は全く同じやから「ブレーデッドジグはこうあるべきや」ってことを分かりあえた。」

赤い竿とは、グラスコンポジットモデルの“レパード”だ。ブレット氏は同モデルを武器として、2014年のB.A.S.SとFLWの2大ツアーの開幕戦でブレーデッドジグで2連勝を果たすことになる。その勝利も共同開発のキッカケとなった。

「まだジャックハンマーが存在しない時代やったけど、その試合から『Mr.ブレーデッドジグ』って呼ばれるようになってね。そんなヤツやから、やると決まれば阿吽の呼吸で開発は進んでいった感じやね。」

「そもそもラバージグにブレードが付いた、奇抜やけどシンプルな構造。簡単にイケると思われがちやけど、実に奥が深い。フックの強度や精度、ヘッド形状、ブレードの厚みや大きさ、スカート1本1本のボリューム感など各パーツ毎に事細かな理想のディテールを二人分、デザイナーに伝えて形にしてもらう。ルアーは全てのトータルバランスで完成していくものやから、日米の両意見を反映させるのは大変やったと思う。」

清水盛三氏はアメリカ人としてのブレット氏との作業においてエピソードがある。

「僕が拘ったパーツの一つにフックがあった。魚との接点でもあるし、巻きモノだけどシングルフックやから、かけた魚をバラしたくないってことでね。で、プロトも最終段階で釣れるルアーになった時に、ブレットが『このフックのシステムやっぱりいいよな』と。ブレーデッドジグはトレーラーとしてワームが必須。だから、ワームキーパーを付ける時にズレ防止で、かつ、ワームが裂けないようにワイヤー状のキーパーをシャンクの両側に矢印の形にして装着してもらった。このアイデアは僕がジグを作ってきたノウハウをもとにしてるんやけど、彼が昔からキーパーレスのジグに瞬間接着剤でガチガチに固めて使っていたのを知っていたから、何とかその煩わしさを解消してやりたいって思いもあった。こういった細かい思考は僕自身日本人っぽいなぁって感じる部分やね。逆にブレット、そこに拘る?みたいなトコロもあって面白かった。」

日米のトッププロの想いの結晶が形となって生み出されたのがジャックハンマーなのだ。

プロト段階から世界が認めた稀有なハイポテンシャル

YOUTUBEより引用

いよいよ、ある程度の完成を感じた頃、二人はプロトモデルを実戦に投入。究極の現場で試す時がきていた。

「ブレーデッドジグを使う可能性がある試合は大量のサンプルが必要になる。少なくとも1000発以上は作ったと思うわ。それだけあれば、当然ながらSクラスのモデルが出てくる、ただ、、、、」

「数少ないSクラスを1日2000投近くキャストするレベルで使い込むと、ブレードでヘッド前部が削れ始めてくる。すると、あるときキャストの際にアイから抜けてヘッドが飛んでいくという、、、。スイベルとブレードだけ残ってめちゃくちゃバックラッシュみたいな。もう完成やなって言ってたけど、二人で再度話してやり直すことにしたんですわ。」

何か考えないとダメだという事で、編み出したのがスリット構造。スリットを設けた上で、そのスリットの奥までアイのワイヤーを埋め込むことで補強。金型製作まで進んでいた工程をストップしてまでも、完全なる作品を作り上げるために妥協は許されなかった。

「ここまできたら絶対エエもんが出来ることは分かっていた。お互いに釣れるルアーの手中での肌感覚をようやく完成形として生み出す時が来ていたからね。かつてブレットが言ったように『俺たちだったら絶対作れる』って信じて作りこんでいった珠玉のルアーがね。」

完成間近のプロトタイプは、彼らが試合で使うや否や、瞬く間にトッププロたちの間に拡散していった。まさに、かつてチャターベイトがシークレットルアーとして噂されるようになったのと同じ状況だ。

「しかも、ジャックハンマーはまだ発売前やったからね。トップシークレットとしてB.A.S.S内で広まっていったんやけど、徐々にその名が知られるようになって、、、そしたら今度は本家Z-MAN社から正式にオファーがあってね。元々アメリカではパテントの関係で発売出来ない事が分かっていたから、その話はホンマに嬉しかったよ。僕らの作ったブレーデッドジグが世界で売られるという事は、本場アメリカで本物だと認められたことになるからね。」

プロト時点から降って湧いた思わぬサプライズ。ところが二人はそこに満足することなく、開発の手を止めなかった。現在、アメリカでは16ドル前後(2,500円程度)の価格で販売されている。

多くの米国産ブレーデッドジグが6~8ドルで販売されている中で、ひときわ高価なジャックハンマーだが、それでも飛ぶように売れていく。発売当初は品薄状態が続き、ネットオークションでは日本円にして1万円もの価格でも瞬時に消えていったという。

「発売から5年以上経つけど、今でもウィードがキーになる試合があれば、上位選手のほとんどが

ジャックハンマーだったりする。おそらくメジャー戦では、かなりの確率でウイニングベイトとして絡んでいるはずだよ。今僕は米国戦から退いているけど、本場の選手にとってもマネーベイトとして立役者になっていることに嬉しく思うよ。だって、僕の【分身】が世界で活躍している訳やからね。」

ジャックハンマーというワールドスタンダードなブレーデッドジグの完成型がここにある。

知っておきたいジャックハンマー8つのコダワリ

命名の由来

命名はブレット・ハイト氏がしました。ジャックハンマーを直訳すると「削岩機(さくがんき)となります。岩石に穴を開けて削る建設機械のアメリカでの通称が命名の由来。

ロックドリルとも呼ばれる機会のごとく、ブレードとヘッドがぶつかり合う低音サウンドを放ちながら、ノッキングアクションとして手元へと振動が明確に伝わる感覚がまさにジャックハンマーそのものです。

ウエイトの選択基準

浅い場所が主な使い所。まずは3/8オンスからで速巻きなら1/2オンスをチョイス。

ウエイトが重い=レンジが深くなる。そこが基本の考え方です。1.5メートルまでは3/8オンス、1.2~3メートルくらいまでは1/2オンスが基準となってくる。

また3/4オンスや、1.2オンスのウエイトはディープクランクでも届かない深い場所でスローロールする時に清水盛三氏やブレット・ハイト氏は使用するそうです。

ブレット・ハイト氏の色へのコダワリ

清水盛三氏「練習中にブレットから『釣れたか?』と聞かれると、そのあとに『ダーク?orブライト?』と聞かれた。彼は具体的に何色?とは聞かなかった。」

前者はザリガニを模したグリパンなどの暗い系、後者はシャッドの白など明るい系を意味する。「大雑把やけど、その中から自分でアタリカラーを見つけるのがめっちゃ繊細。」

「ブラック&ブルーやブルーズドグリーンパンプキンというカラーが合って、パッと見同じなんですが、バチっとハマると明らかに釣果に差が出る事をブレットはそれを知っているからラインナップしている。」

タックルバランス

ロッドはグラスコンポジットが理想ですが、カーボンだったら低弾性の柔らかいロッドがオススメ。手持ちになければスピナーベイトを使うロッドでもOK。ジグを使うような高弾性のロッドは向いていない。

全体的に曲がるというよりは、バットはしっかりしてるけどベリーからティップにかけて柔らかいロッド。パワーはMかMLがオススメです。

清水盛三氏はベイトリールはギア比6.3、ラインはフロロカーボン16ポンドが基準でタックルを組んでいる。

トレーラーベーシック

清水盛三氏「トレーラーを付けて完成するのがブレーデッドジグです。」「どんなワームでも大切なのは、針に対して真っすぐに刺す事。巻いてみて真っ直ぐ泳いできたらそれが正解の付け方。チドったら付けなおして下さい。」

清水盛三氏のオススメのワームは「基本はピンテール。国内では他にダブルテールを使うくらいかな。シャッドテールを使っても良い。そこは自分の好きなモノを試してもらったらいいと思う。もしかしたら誰も知らない威力を発揮するするのがあるかも知れないから。」大切なのは何よりワームの刺し方との事。

清水盛三氏のカラーチョイスのキモ

清水盛三氏のカラー選択の基準は、実は水の色とメインベイトにある。極めてシンプル、かつ理に適った思考だ。「アメリカはね、単純にマッディっていっても、茶、白、緑、赤など濁りにも色々な系統がある。その時々にアジャストさせていくには、やっぱり細やかなカラーチョイスが出来るように数多くのラインナップが欲しいんですわ。」2024年現在で3/8オンス基準で22色のカラーラインナップになっている。

ウィード攻略も◎

アメリカ戦ではウィードレイクで、ウイニングルアーに輝く印象が強いジャックハンマー。すり抜けの良さはもちろんの事。空気抵抗が少ないが故に遠投が効く。結果として広範囲を探る事が出来るのだが、実はリザーバーでの岩盤エリアや、立木やレイダウンなどのウッドカバー系、フラットレイクのリップラップなど、場所を選ばず使える万能ルアーでもある。

ビギナーの注意点

「僕はギア比6.3のベイトリールを使ってるけど、意外と速巻きですよ。スロー気味なら7.1でもいいかな。」清水盛三氏の巻き速度は想像以上に速い。「ジャックハンマーの振動を感じることができる一定リズムが基本スピードで。

そして何より大事なのは、真っ直ぐ泳がせる事。一定のリズムに対して『ブワッ』と違和感が出た時は、それがアタリです。

ジャックハンマーにオススメのトレーラー

先ほどもお伝えしていますが、ブレーデットジグはトレーラーを合わせて完成します。

ここではジャックハンマーに合わせるオススメのトレーラーをご紹介します。

清水盛三氏のオススメ

ベイトブレスHPより引用

清水盛三氏のオススメのトレーラーはフラットピンテール4.5インチ(ベイトブレス)とノイジークロー3.5インチ(ベイトブレス)となっています。

ブレット・ハイト氏のオススメ

ブレット・ハイト氏のオススメのトレーラーはザコ(ゲーリーヤマモト)となっています。ちなみにザコもブレット・ハイト氏がプロデュースしたアイテムです。この組み合わせは間違いありません。

北大祐氏のオススメ

北大祐氏のオススメのトレーラーはザコ(ゲーリーヤマモト)となっています。この組み合わせが断トツで使いやすいとの事。どんなスピードでも安定して巻いてこれるし、スキッピングもやり易いので他の組み合わせはほぼ使わないくらいだそうです。

筆者のオススメ

最後に筆者のオススメのトレーラーをご紹介します。まずはザコ(ゲーリーヤマモト)です。ザコを使い始めたきっかけはブレット氏が使用していたから間違いないだろうという単純な考えからチョイスしてました。実際に使用するとやはり釣れる。色々と悩むのが面倒くさいという方はザコを選べばOKです。

ただしなかなかザコが手に入りにくいのと価格が高いのがややネックです。

そこでもう一つオススメしたいのがサカマタシャッド5インチ(デプス)です。価格面でもザコよりは安いし入手もし易い。そしてこれまた釣れる組み合わせです。

筆者はザコ一択でジャックハンマーを使っていたのですが、ふとたまには違うトレーラーを試してみようと思いサカマタシャッド5インチをセットしたらなんとすぐに釣れました(汗)それ以降ザコとサカマタシャッド5インチを合わせてジャックハンマーを使っていますがどちらも安定して釣果は出ています。

明確な使い分けとは言えませんが、細長いベイトが泳いでいるフィールドではサカマタシャッド5インチをセットした方が反応する傾向にあると感じています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ジャックハンマーについて色々とご紹介させて頂きました。筆者自身は本記事を書くことでジャックハンマーの事を今まで以上に学ぶことが出来ました。

これからも釣れ続ける名作品としてジャックハンマーは残るルアーだと思います。

もしまだ使った事ない方は是非試してみて下さい。本記事が使ってみようと思えるきっかけになれば幸いです。それでは楽しいバスフィッシングライフを♪