皆さんこんにちは!埼玉バス釣り人のウォーカーです。
さて今回は極めてタフでお馴染みの霞ケ浦水系で、デカバスをキャッチし続ける佐々木勝也プロのおかっぱりカスミパターンをご紹介したいと思います。
霞ケ浦水系には小魚、両生類、甲殻類、昆虫など多彩な生物が生息しています。バスにとってはそれらは絶好のベイトフィッシュとなり生態系が成り立っています。このようにベイトフィッシュの数が多いだけに、バスは何かのベイトフィッシュに固執している場面が多くみられます。
今回の記事で、その特定のベイトフィッシュに固執しているバスを釣る為の「カスミパターン」を知って頂ければ幸いです。ハマる瞬間がくれば爆発力は半端じゃありません!!
それではどーぞ♪
カスミパターンその①
オイカワ・ハヤ・ワカサギ・その他小魚パターン
中層をネチネチ誘えるミドストで狙う釣りです。対応する季節は「春」「夏」「秋」です。
使用するルアーはティムコの「グリマー7ライト」「グリマー7」です。
スーパーシャローで使用する場合は「グリマー7ライト」、1m以上の水深がある場所ではオリジナルの「グリマー7」でミドストさせます。
「冬以外は本当に良く釣れるパターンです。流入河川に小魚が入っていれば食い気がない状態でも比較的反応してくれます。
エリアのポテンシャルが小さい場所は、ボトムで使うようなライトリグを投げる人が大半なので、バスの目線より上で誘えるこの釣りは、基本的に魚がスレてないので簡単に釣る事が出来ます。
ジグヘッドのミドストよりも少しパワーがあるので、これに反応しなければジグヘッド系にパワーダウンさせると良いです。」
パターンのキーワード
- カレントが発生する瞬間・・・雨の降り始めで上から水が落ちてくる瞬間はスイッチが入りやすいので、確実にバスがいるであろう川や水路で炸裂します。
- 本湖が荒れる瞬間・・・本湖が荒れてバスがその場から流入河川に逃げ込んでくるのを狙います。流入河川のマウス周辺も狙い所です。
- 雨で水温が下がる時・・・時期や水温にもよるが、一見タフってしまう状況下でもこの中層の釣りが炸裂する場面が多々ある。何をやってもダメな時に試して下さい。
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カスミパターンその②
シラウオパターン
対応する季節は「春」「秋」「冬」です。
使用するルアーはダイワの「ガストネード110S」や同じくダイワの「ハイドロスティック」です。ハイドロスティックはジグヘッドリグで使用します。共にカラーはシラウオカラーがオススメです。
「1月、2月で先取りするのがカギです。正直この時期にシラウオを食いにさしているのか、最初からシャローが好きなバスなのかは不明ですが、シラウオを意識したルアーセレクトが強いなと体感しています。
風下に風が強く当たっている面の沖にルアーを投げる人が多いですが、釣り人の数も少なく貸し切り状態で釣りが出来る環境なので岸際をゆっくりテクトロしてるだけでも釣れます。
ただルアーのサイズ感は魚が見つけやすいように大きくするのが良い。アラバマも◎です」
パターンキーワード
- ババ荒れのワンド・・・わかりやすい展開は風下。シラウオが絡んでいる場合は、歩く部分の護岸にシラウオが打ち上げられているので分かりやすい。その場合は護岸際をビタビタにルアーを通していく方法が効率がいい。
カスミパターンその③
ワカサギパターン
霞ケ浦の王道パターンと言えばワカサギパターンです。対応する季節は「春」「秋」です。
使用するルアーはダイワの「スティーズミノー110」やダイワの「スティーズシャッド」、ダイワの「スティーズリアルスラッガー」です。
「春のワカサギパターンと言えばちょっと前まではビッグミノーが流行していましたが、その爆発力が低下しています。その理由は霞ケ浦の水位が減ってしまった事と、その時期は連日ルアーが投げ込まれるのでバスも嫌がりシャローに行きたくても行けないという状態になっていると考えています。ルアーパワーを弱くしてみるといいかなと思います。」
パターンキーワード
- ウィンディーサイド・・・春先はシラウオと同様に本湖の風の当たる面で釣りを展開。秋口の流入河川へ入るワカサギがいるので、春の産卵絡みのような条件ではなく、河口に風が当たるエリア、もしくはプロテクトされる河川などをくまなくチェック。
- 接岸するタイミング・・・ワカサギの産卵シーズンは春。この時期にワカサギはシャローフラットへ入ってくる。バスも産卵を意識しはじめる関係で両者が出くわすタイミングで爆発的な威力が期待できる。これに加えて風が当たれば良い。
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カスミパターンその④
エビパターン
ハマる場面がかなり多いのがエビパターンです。対応する季節は「春」「夏」「秋」です。
「基本的に1年中食われていると思いますが、特に春~初夏ぐらいまでは、エビを偏食する個体も多いです。秋口にもエビでボイルする流入河川があるので一言でエビパターンといってもニュアンスが少し違ってきます。」
との事なので季節ごとのキーワードを説明しましょう。
春~夏のエビパターンのキーワード
- シャロー・・・本湖でも流入河川でも季節柄シャローでエビが入るのが春。もちろん水位にもよるがフル満水の状態であれば年中バスはシャローへさしている。
- 本湖が荒れる・・・春先に本湖が荒れ続けていると、それを避けてプロテクトエリアへ避難するバスも多い。石積みやキンチャクなどの隙間に入り、エビであれば食う場面がある。
使用するルアー
ダイワの「スモールラバージグSS(3.0g)」にボトムアップの「M.P.S 2.4」を使用。
4~5月頃のスジエビはシャローのアシ際などにいるのでスモラバで狙います。その時期にスジエビに固執しているバスはルアーにシビアになるので、カラーやシルエットもスジエビに合わせる方が良い。
6月頃にもエビパターンが存在するが、こちらはテナガエビが産卵時期に接岸してくるタイミングで起きる。
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秋のエビパターンのキーワード
- ボイル・・・秋もシャローでエビが水面で逃げ惑う場面に出くわすことが多く、春先のスジエビのボイルよりも、俄然釣りやすい状態です。この状態の時は表層から表層直下で攻められるようなルアーが強くなる。
使用するルアーはダイワの「シュリンピード」やティムコの「野良ネズミ」です。スジエビが逃げ惑うアクションを意識してルアー操作をするとよいです。
カスミパターンその⑤
カエルパターン
シーズン通して長く使えるのがカエルパターンです。対応する季節は「春」「夏」「秋」です。使うルアーはダイワの「キッケルキッカー」とティムコの「野良ネズミ」です。
「カエルが現れ始めたら断然水路が強くなってきます。虫ルアーの動かし方は着水した後に、水の波紋が消えるまで待ったりしますが、カエルパターンは違います。着水後すぐにシェイクを加えてアクションをしないといけません。」
春~初夏のパターンキーワード
- 湿気・・・もわっと湿度を身体で感じた日からカエルパターンはスタートする。湿度の高い日にカエルの活性が上がっていくので要注意
- 夜に雨・・・夜中のうちに雨が降り、翌日の朝には止んでる場合もカエルの活性があがります。護岸から飛び出すブッシュの下などを重点的に攻めよう。
- 雨の降り出し・・・雨の降り出しは、水が動き出す瞬間でスイッチが入りやすくなる状態に加え、水路に落ちたカエルもバスは狙っている場面が多い。
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秋のパターンキーワード
- 稲刈り・・・稲刈りが始まると田んぼの水を抜き始めるので水路にカエルが流されて、それを待つバスが増える。田んぼのアウトレットは激熱だ。
- 水温低下・・・水温が低下するとタフってしまう場面が多いが、エサを食いたいバスは多い。この瞬間も簡単に食えるカエルがパターンとして成立し易い。
カスミパターンその⑥
イナッコパターン
一発があるからクセになるのがイナッコパターンです。対応する季節は「春」「秋」です。
使用するルアーはジャッカルの「ブラストボーンJr」です。
「打率こそ低いが、年中ビッグベイトで狙うアングラーも増えている。流入河川にイナッコの群れが入っている場合、ビッグベイトで護岸際のシェードをハンドルジャークで3回ジャーク、からのポーズを繰り返すだけ。大きく口を開けてルアーを襲う姿を見るとクセになるかもしれません。」
パターンキーワード
- イナッコボール・・・3月頃にもボラの群れが流入河川に入っている。秋口は産卵から1年目の小さいイナッコがボール状になっている状態。それについた個体をねらい撃ちする。
- 流入河川・・・流入河川の護岸のブッシュの下にS字軌道を上手く利用し、潜り込ませてルアーを止めて誘う。小規模な流入河川が攻めやすいのでオススメです。
まとめ
いかががでしたでしょうか?今回は佐々木勝也プロが語る霞ケ浦水系のおかっぱりカスミパターンをまとめてみました。
霞水系に行けば佐々木プロに遭遇する確率が高いようで、私の釣り仲間も2回ほど見かけた事があるそうですw
様々な仕事を抱えていてもちょっとでも時間が出来たらフィールドに行くと雑誌で見ましたがその心構えが格好良いですよね。
頻繁に霞ケ浦水系に行かれない方の久しぶりの釣行の際の参考になれば幸いです。
それではまた♪